シワという肌老化現象が恐ろしいですね!いつの間にか顔に深くなっているシワは、老けた印象を与えてしまいます。認識していなかったしわですが、30代に入ると少しずつ気になりだし、スキンケアを変えたり美容エステに通ったりしているでしょう?年齢とともに気になる肌のたるみとシワ、その原因が実は「骨」にあるのをご存じですか?
1 シワの原因
アメリカの美容医療雑誌『Plastic and Reconastructive Surgery Journal』に、加齢とともに「頭蓋骨がやせること」が頭皮のたるみを生んでフェイスラインがぼやけることにつながり、「あごの骨がやせること」が口元のシワを増やしてほうれい線を深くしているという論文が発表されました。
また、頭蓋骨のくぼみである「眼窩」も加齢とともに広がるため、目の周りのシワ、クマとくすみの原因です。実は目の周りには脂肪があるため、骨がやせてくるとそこが広がってたるんだりします。頭蓋骨が小さくなって顔の皮があまってしまい、頬の肉、口のシワ、ほうれい線が垂れ下がるという現象が次々と現れてくる。高齢になるほど骨がやせ細り頭蓋骨の形が崩れます。その結果アゴは細くなり、口周りのお肉が垂れてしまいます。眼窩の骨も痩せて大きくなってしまい、目がくぼんできて、目の周囲のたるみが出てくる。これらの原因は、頭蓋骨の骨密度が低下し、頭蓋骨の老化といいます。
残念ながら、加齢とともに減少するホルモンの影響により、骨密度の低下は避けられません。そのまま放っておくと、頭蓋骨の骨密度が下がり、頭皮のたるみやフェイスラインのゆるみに繋がります。さらに目元や口元のシワが増えたり、ほうれい線が濃くなったり「老け顔」になってしまうのです。
2 シワを予防方法
頭蓋骨を含む人間の全身の骨は、成長期を終えて大人になると、その後は変わらないと思うでしょう。実は半年周期でターンオーバーを繰り返して新しい骨へと生まれ変わっています。古くなった骨が壊れて、そこに新しい骨が作られる仕組みになっています。
顔の骨を鍛えて骨密度を下げないようにすることで頭蓋骨が小さくなるのを防ぎしわやたるみの予防できます。頭蓋骨全体やあご、眼窩といった部分の骨がやせることを予防して、顔のシワやたるみが生まれにくいです。
骨が丈夫で健康な状態であるためには、骨密度だけでなく、骨質も大切な要素です。そしてその骨質に重要なのが、実はコラーゲンなのです。また骨質にとってコラーゲンが大切です。
骨を丈夫する「カルシウム」は有名ですが、骨の体積の約50%はコラーゲンです。骨のカルシウム量を増やして、骨密度を高めつつ、コラーゲン架橋を健康な状態に保ち、骨質を高めましょう。
3 毎日のプチ・エクササイズで骨を丈夫にする
いつまでも健康な骨を保ち続けるには、日々の生活の中で実践します。継続しやすいエクササイズを紹介します。
やり方はとっても簡単です
・両足のかかとを上げてつま先立ちになります
・一気にストンとかかとを落とします
・これを3秒に1回程度の速さで行います
・目安は1日合計60回程度です
頭に衝撃が来るくらいの強さで行うのがポイントです。頭蓋骨に衝撃を送ることで、骨細胞が活性化し、骨密度の低下を防ぎ、結果としてシワの予防もできます。振動などの刺激が骨に伝わると骨の細胞ネットワークが活性化して、骨ホルモンが分泌させます。
実はこの方法、以前でも糖尿病を改善する方法としてテレビで紹介されていました。様々な臓器に効く骨ホルモンですが、糖尿病の原因でもある血糖値の高さにも関係しているホルモンです。骨に刺激を与えることで、血糖値を下げる効果もあります。
他にも、屋外での運動により適度に紫外線を浴びると骨を強くするビタミンDが体内で作られます。屋内では全身の骨に負荷がかかるエアロビクスなどの有酸素運動がおすすめです。激しい運動が苦手な人は、体重の移動によって骨に負荷をかけるスクワットやヨガなどをお試しください。
4 骨密度を上げる栄養素
骨を作るにはカルシウムだけでは足りません。ビタミンDやビタミンK、マグネシウムなどのミネラルを同時に摂らなければなりません。特にマグネシウムはカルシウムの吸収には必須のミネラルでカルシウムに対して2分の1の摂取量が必要です。
最近ではヨーグルトや牛乳、シリアルなどにそれらのビタミンが添加されているものが手軽に利用できます。
・カルシウムで骨を作る(乳製品や小魚、小松菜等)
・ビタミンDでカルシウムの吸収をよくする(鮭、鰻、さんま等)
・ビタミンKで骨コラーゲンを増やす(納豆、卵、ほうれん草等)
・葉酸で血と骨を作る(モロヘイヤ、パセリ、ブロッコリー等)
5骨質を上げる栄養素
サプリメントやドリンクなどでコラーゲンを摂取できます、また下記の食品からも補うことができます。
・大豆イソフラボンでコラーゲンの発生を促す(納豆、豆腐、豆乳など)
・ビタミンB群でホモシステインの増加、発生を防ぐ(レバー、モツ類、海藻など)
6 フェイササイズ
顔の骨や筋肉も動かさなければ老化し、骨密度の低下や骨質の劣化を招き、その結果皮膚のたるみやシワに繋がります。
フェイササイズを取り入れてみましょう
・頬を思いっきりふくらます
・舌を口の中で動かします
・顔筋を大きく動かします
まとめ
骨がやせるのを防ぐには適度な運動と適切な栄養を日々のライフスタイルを見直してみましょう。食事は健康を作り出すもとになります、どうしても難しい場合は必要な栄養素をサプリメントやドリンクで取り入れるのもよいですが、なるべく食事から摂取することを意識しましょう。