オミクロン対応ワクチンは打ってもいい？

2019年12月初旬。中国の武漢市で第1例目の新型コロナウイルスの感染者が発見されたとき、危機感があった人は少ないでしょう。ここから数か月で全世界を恐怖に陥れるという展開を想像できた人は多くはなかったはずです。

しかしご周知のとおり、コロナウイルスは最初の感染発覚から既に４年目となりますが、未だに感染終息までは遠いように思えます。

そんな中、一筋の希望の光が見えてきました。それはオミクロン株専用ワクチンの接種開始のニュースです。現在主流となっているオミクロン株の抑え込み効果が期待されるこのワクチン。果たして、接種開始となったらすぐに打ってもいいのでしょうか。

今回はオミクロン対応ワクチンは打ってもいいかどうかについて解説致します。

オミクロン株とは

オミクロン株とは、新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）の変異株の一つです。
令和3年11月28日、国立感染症研究所は「懸念される変異株」と位置付け、国内では、同月30日に最初の患者が確認されました。
Q　オミクロン株の特徴は？
A　ウイルスに、既存の株以上に多数の変異が見られています。細胞の受容体に結合しやすくなり、感染力が高まる可能性が懸念されています。
出典　https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/henikabu/omicron_info.html

オミクロン株の一番の特徴は感染率の高さです。一方、重症化する割合は以前のデルタ株より低いと言われています。

オミクロン株に対応したワクチン接種 9月中に開始で調整

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種について、政府は、感染拡大が続く中、速やかに行う必要があるとして当初の予定を前倒しし、早ければ9月中に開始する方向で調整を進めています。
オミクロン株に対応したワクチン接種をめぐっては、厚生労働省が、2回以上の接種を終えたすべての人を対象に10月中旬以降に開始する方針を示していて、現在、ファイザーとモデルナが承認を求める申請を行っています。
出典https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/japan_2022/#mokuji2

こちらのワクチン。早くても10月に開始と報道されていましたが、国内の感染が収まる気配を見せないことなどにより、大幅に接種開始を早める公算が高くなってきました。

ただ、接種対象は18歳以上を想定しているとのことで、未成年は接種できない可能性があります。今後の報道に注意してください。

オミクロン株対応ワクチンは打っても大丈夫？

今回のワクチンの接種対象者は2回目接種を終えた全ての人です。おそらく18歳以上になると思います。これはどういうことかというと、新型コロナワクチンを一度も打ったことがない人は接種できないということを意味します。

接種したい場合は、まず今からワクチンを２回打つ必要があります。

ワクチンですが、現時点で深刻な副作用等の報告はないため、打つべきでしょう。やはり今後、季節は冬を迎えます。過去のデータを見ても、気温が下がると感染拡大が増えていることが分かります。

もちろん、日本人に対しての接種はまだ始まっていないので、データは十分ではありません。こちらもニュースなどはしっかりチェックし、個々で適切な判断をとりましょう。

３回目接種した人はどうする？

「もう従来ワクチンを３回接種したんだけど…」という人もいるかもしれません。この場合、オミクロン専用ワクチンは打つ必要はないのでしょうか。

答えはノーです。

既に３回接種を終えている場合でも、オミクロンワクチンは打つべきだと言われています。

何故かというと、新型コロナウイルスのワクチン接種によって得られる抗体の量は、接種して一定期間が経過すると徐々に低下します。

そのため、ワクチン接種が可能になりましたら、現時点では打つことをおすすめします。

【質問3】
早ければ10月半ばから接種開始ということですが、もうすぐ4回目接種を受ける予定がある、という方もいらっしゃいます。新しいワクチンを待った方がいいのでしょうか？
勝田教授：
3回目接種後、抗体は徐々に減っていきます。また、新しいワクチンを輸入してから打てるようになるまで、実際はどれくらいかかるか分かりません。もしかしたら冬を迎えてしまうかもしれないので、従来ワクチンでも打てるときに打った方がいいです。従来型でも、オミクロン株に効果はあります
出典　https://www.fnn.jp/articles/-/403987