風邪で仕事を休んだことがあるますか?冬風邪対策

風邪で仕事を休んだことがあるますか?冬風邪対策

2017/10/31
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風邪はイメージとしては冬に流行するものです。乾燥した冬の季節に入ると息を潜めていたウィルスは空気中に漂い始め、風邪を撒き散らしています。喉の痛み、咳や頭痛、発熱、節々の痛み、くしゃみ、鼻水、鼻つまり等不快な症状を発現させて、生活や仕事の質が低下してしまいます。長引く場合には、仕事や学校などを休んだり生活に支障をきたしてしまいます。今年もそろそろ寒くなってきて、冬風邪のシーズンがやって来ました。

冬風邪って何?

実は冬風邪とは医学的な正式名称ではなくて感冒と言います。主に、ウィルスが体内に入り込み増殖することでのどの痛みや寒気、熱、せき、くしゃみなどの症状がでます。原因となるウィルスはなんと、数100種類がありそうです。残念ながらウィルスが毎年、変異を繰り返して新種が誕生するので特効薬はないと言われています。しかも抗生物質はウィルスには効かないので結局のところ栄養をとって、寝て自然に治すというのが一番だという考えが一般的です。

冬に風邪が流行る原因

冬は気温が低下するので低い気温を好むウィルスが繁殖しやすい環境になっています。具体的には15度以下だとより繁殖しやすくなります。コロナウィルス、インフルエンザウィルスなどライノウィルスが寒くて乾燥している環境だと繁殖しやすいそうです。

乾燥すると喉や鼻の粘膜の抵抗が弱まります。さらに、ウィルスの重さが軽くなるので長い時間空気中を漂うようになっ人間が呼吸するときに簡単に体内へ入りやすくなります。

冬風邪の症状

冬風邪の初期症状としては、寒気やだるさ、全身がこわばって筋肉痛になる、鼻や喉の粘膜が乾いたような感じが多いです。冬風邪は、ウィルスが気管支の粘膜に付着して
炎症を起こすのが最初の症状とも言われています。その後微熱~38度くらいの熱がでて、のどの痛みや痰が頻繁に出る、鼻づまりがするといった症状が出てきます。普通は2、3日したら熱が下がります。多くの人は1週間あれば治りますが、それでも治らない場合は肺炎や気管支炎がなど他の病気が合併感染しているかもしれません。

症状は

  • 咳、痰、鼻水、鼻づまり

侵入したウィルスを排除する為に咳や痰という症状が現れます。

最初は乾いた咳、症状が進むと濁った咳や痰が出ます。これはウィルスと戦った白血球が死骸として痰や鼻水となって排出しようとする為です。白血球とウィルスが盛んに戦っている時に粘性と色が濃い鼻水や痰が出ます。これらの色が薄くなるにつれて症状は緩和しています。

 

  • のどの痛み

ウィルスがのどに付着すると、そこに白血球を集める為に身体は炎症反応を起こします。火傷のような症状のことですが、熱を持ち腫れるという症状です。

 

  • 発熱、頭痛、節々の痛み

ウィルスが体内にまで進入した時、身体は発熱します。その時の免疫反応により、各血管は膨張、全身に血液を配します。頭痛の場合、広がった血管が脈打つ度に隣にある神経に触れる為、「ズキンズキン」と痛みが出ます。

また節々の痛みは免疫の働きにより、サイトカインという炎症を促す物質が血液中に放出される為、身体の関節である節々に集まりやすく痛みを生じさせます。

 

  • 腹痛、下痢

胃腸に入ったウィルスを排除する為に身体の防衛反応として下痢になります。しかし、下痢止めを服用すると、風邪の治りが遅くなってしまいます。乳酸菌サプリメントや整腸剤の使用をお勧めです。

冬風邪の治し方は?

ここでは症状別にそれぞれの対処法を見ていきましょう。

 

初期症状

鼻、のどの乾燥

鼻のどの粘膜が乾燥してウィルスを排出しています。

この時点でまず風邪にかかりやすくなっていると気付くことから始めます。今のところウィルスを咳で排除出来ていますが、弱った粘膜ではいつか防御壁が突破され、本格的に風邪にかかってしまいます。

  始めることはのどを潤し保護します。まずは『マスクの着用』。これは予防の時点からされている方も多いでしょう、加湿器を使います。急な空咳などはのど飴なども良いですが、はちみつは殺菌作用と粘膜保護作用に優れており、声楽家や声優など、のどを酷使する方にも愛用されています。出来ることなら早く寝て安静にし、粘膜の回復に努めましょう。

また激辛料理やアルコール度数の高いお酒などはのどを傷付けるので控えましょう。

 

中期症状
のどの痛み、鼻水、鼻づまり、痰、湿っぽい咳、寒気


ウィルスが体表面から体内に侵入しようとしている段階で、必死に白血球が防衛することにより上記の症状がでます。この時でもはちみつは有効ですが、最初の防衛ラインの損壊を防ぐ為にも早めの風邪薬で対処しましょう。食事では消化の良いものを食べましょう。

後期症状

発熱、頭痛、節々の痛み


体内にウィルスが侵入し、それを退治する為に上記の症状がでます。安静が最も重要でしょう。発熱により体内の水分量が減ると倦怠感が増加します。加えて身体を治すことに力を向けた免疫機能の働きにより、栄養を消化することにすら体力を奪われます。スポーツドリンクなどの摂取をし、脱水症状に気を付けましょう。

冬風邪の予防と対策

うがい

帰宅したらうがい必ず行いましょう。喉に付着した菌を、うがいは外に追い出す効果があります。一回だけではなく、最低でも3回は繰り返すようにしましょう。うがいを毎日しているだけで風邪にかかったことがないという友人もいます。

まずはブクブクと口のなかをゆすいで口内の雑菌を除いた後に、ガラガラうがいをしないと喉の奥に雑菌を送り込んでしまいます。

手洗い

帰宅したら手洗い必ず行い、しっかり除菌しましょう。まずは、水で手をぬらしたあとに、しっかりと石鹸を泡立ててからこすったりねじったりという動作を意識して手を洗いましょう。手首や爪の先は以外と洗い残しが多いので注意しましょう。水だけでササッと洗う人は要注意、逆効果です。そうすると、手のシワの奥深くに潜んでいた細菌や
ウィルスが手の表面に出てきてしまい、手洗いする前よりもウィルスや細菌が増加したとのデータがあります。

まとめ

普段の生活習慣からの不摂生を見直し、冬風邪にかからない身体作りを目指しましょう。

この記事のライター

mita

mita

大阪在住、28歳のビガーネット編集部員。 広報担当。街中の話題の情報をキャッチするのが得意。趣味は...