西郷隆盛や幕末ゆかりの地を巡ろう
西郷隆盛が主人公のNHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」が絶賛放送中です。西郷隆盛と言えば薩摩(今の鹿児島)出身の偉人ですが、実は京都にも縁のある人物でした。江戸に幕府があった江戸時代でも、幕末の舞台は京都だったのです。
そこで、今回は大河ドラマに関係のありそうな観光地を紹介しましょう。
清水寺成就院
清水寺は西暦778年建立、奈良時代から存在する非常に歴史のあるお寺です。長年枯れることなくこんこんと流れる音羽の滝が有名で、この様子から清水のある寺、清水寺と呼ばれるようになりました。滝の水は延命の水と呼ばれ飲むと長生きできるという言い伝えの他、すぐ近くには地主神社が造営されており、こちらは縁むすびのパワースポットとして知られています。
この清水寺にある成就院という施設では、若き日の西郷隆盛と彼が師と仰いでいた月照が密談をしていました。成就院は普段は非公開ですが、年に何日か特別公開が行われ中に入る事が出来ます。
寺田屋
寺田屋は元々伏見にあった船宿です。ここでは1862年、薩摩藩急進派と藩主島津久光が派遣した藩士が争い9人の死者が出る乱闘事件が起きました。
また1866年には滞在していた坂本龍馬が伏見奉行の捕り方に襲撃を受けました。どちらも寺田屋騒動と呼ばれ、幕末の事件として現代に語り継がれています。
現在の寺田屋は戦災で焼失されたものを再建し、寺田屋とは別の方が資料館を経営されています。
京都御苑(蛤御門)
蛤御門は京都御苑にある9個の門のうちのひとつで、元々「新在家御門(しんざいけごもん)」と呼ばれ滅多に開く事の無かった門だったのが、火災時に開いた事から、浜焼でお馴染みのハマグリみたいだ!となり、「蛤御門」と呼ばれるようになりました。
ここでは1864年に蛤御門の辺が勃発。薩摩・新撰組・幕府の連合軍と長州藩とで大規模な戦闘が繰り広げられています。現在蛤御門は移築されているものの、当時ついた鉄砲の弾痕などは今でもしっかりと確認できます。
霊山歴史館
幕末の資料が多数収められた資料館です。今年は「西郷どん」を意識してか、1年を4回に分けて大西郷展を開催。その他にも坂本竜馬を斬ったとされる刀、新撰組・近藤勇や土方歳三の愛刀、3D動画、新選組隊服を着ての撮影コーナーなど、幕末好きにはたまらない資料が沢山見られます。
清水寺からは歩いて12分位で行けるので、まとめて楽しまれるのがオススメです。
琵琶湖疏水記念館
少し番外編となるのですが、こちらもオススメ観光地として紹介します。
明治時代となり東京が首都になったことで京都に住んでいた役人級の人達が東京に引っ越してしまい、京都には活気が無くなりました。そこで京都では産業を盛んにするため、琵琶湖から水を引き船や水力発電で工業を発展させようと言う事になりました。
その際の拡大工事を実施したのが、当時の第二代京都市長であり西郷隆盛の長男であった西郷菊次郎だったのです。
(上記写真は西郷菊次郎)
館内は入場無料ながらも非常に貴重な資料が見られます。また動くタイプの展示品も多く、さらにすぐ目の前に動物園もあるので、セットにすればお子様連れでも楽しめる事でしょう。
まとめ
いかがでしたか。京都は奥深いところで、同じ物を見るにしても歴史的背景を知ることまた新たな楽しみを見つけられる事が出来ます。
ここらでちょっと歴史探索をきばってみませんか?