新型コロナウイルスのオミクロン株がヤバい理由

新型コロナウイルスのオミクロン株がヤバい理由

2021/11/29
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「コロナの感染者も一桁近くになってきたし、これからは旅行に行きまくるぞー♪」とはしゃぐ女性たちがいっぱいいる中、誠に申し訳ないのですが一つ残念なお知らせをお伝えしなければなりません。

実は今、先進国で感染が減っている国は少なく、日本は世界では例外的存在です。

韓国で過去最大の感染者が確認されたり、オーストリアがロックダウンに踏み切ったり、依然としてコロナ禍は収まる気配がありません。それどころかまた新たな変異株が南アフリカで発生し、再びパンデミックになるかもしれないと言われていることをご存じでしょうか。

新たな変異株の名はオミクロン。

オミクロンはどのようなウイルスなのか、日本でも再び感染拡大するのか、緊急事態宣言がまた繰り返されるのかなどについて、ご説明致します。

新型コロナ・オミクロンとは

オミクロン株は南アフリカが2021年11月24日に初めて世界保健機関(WHO)に報告した新型コロナウイルスの変異株。WHOはアルファ株(英国)ベータ株(南アフリカ)ガンマ株(ブラジル)デルタ株(インド)に続く5番目の「懸念される変異株(VOC)」に指定した。日本の国立感染症研究所によると、感染に関わる「スパイクタンパク質」に約30カ所の変異がある。強い感染力を持つ恐れがあるほか、免疫を回避しワクチンの効果を低下させるとの懸念もある。オミクロンはギリシャ文字の15番目のアルファベット。

 新型コロナウイルスの新変異株、オミクロン株は人の細胞に侵入する際の足掛かりとなる表面の突起に変異が際立って多いのが特徴だ。感染力の増加や、ワクチンや抗体薬が効きにくくなる可能性が指摘されている。ただ、重症化しやすくなっているかどうかも含めて特性はまだ十分明らかではない。

 国立感染症研究所によると、オミクロン株は「スパイクタンパク質」と呼ばれる表面の突起に約30カ所の変異が生じている。米スクリプス研究所が公開するデータによると、世界で猛威を振るうデルタ株の変異は8カ所。国内の専門家からは「これまでの変異株より桁違いに多い」と驚く声が上がる。

 感染研は、いくつかの変異について「細胞への侵入しやすさに関連する可能性がある」とし、感染力の増加を懸念する。

出典 https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1445818

何故オミクロンがここまで脅威になっているのでしょうか。それは私たちが接種したワクチンが効かない恐れがあるためです。現に海外では、ワクチン接種者の感染者が目立ちます。

 ワクチンを打てば、スパイクタンパク質を標的にして結合するため、ウイルスが細胞に侵入して感染するのを防ぐ抗体が作られるます。けれどもオミクロン株はここに多くの変異があり、うまくウイルスに結合できないと言われています。

日本でも感染拡大する?

今のままでは感染拡大は時間の問題と言えるでしょう。水際対策を完璧に行ったとしても、デルタ株のときのようにあっという間に広がる恐れがあります。

人の流れはもちろん、物の流れまで完全に海外との行き来を止めてしまえば、感染拡大はないでしょう。しかし、資源国ではない日本で、海外とのやり取りを0にすることはほぼ不可能です。岸田政権は29日、外国人の1か月の入国停止を命じましたが、どこまで効果があるか不透明です。

再び緊急事態宣言になる?

可能性は高いでしょう。海外でいくら流行っていても国内で0ならば、緊急事態宣言は発令されません。しかし、ひとたび日本でオミクロン株が広まるとある程度覚悟を決めたほうがよいでしょう。

まとめ

現在オミクロン株は重症化するのか、そうではないのか、急ピッチで解析が進められています。米ファイザー社もワクチンを作っており、100日以内に供給できる体制を構築しています。

私たちにできることは感染対策をしっかりすること。マスクをきちんと着用し、人混みに行くことはなるべく避けましょう。

この記事のライター

mita

mita

大阪在住、28歳のビガーネット編集部員。 広報担当。街中の話題の情報をキャッチするのが得意。趣味は...