新型コロナの感染拡大により必須となったアイテムがあります。そう。マスクです。日本だけではなく全世界の人がマスクをしている映像が毎日テレビに映ります。
皆さんの周りにもマスクをしないで街を歩いている人はほぼいないのではないでしょうか。最近、さまざまなマスクを見かけるようになり、布マスクも見かけるようになりました。口周りにバンダナを巻いたり、タートルネックを引き伸ばしたような服で口を覆っている方も見ます。
しかしです。これらマスクの着用は新型コロナの感染防止に本当に役立っているのでしょうか?
感染拡大はマスクで抑えることができる
マスクの効果を疑問視する向きも一部には根強くあります。しかし正しいマスクを着用していれば感染拡大は防げるのです。一番はお互いの感染リスクを減らすという視点が最も重要であるのです。
新型コロナは飛沫感染で広がる
飛沫は、唾のしぶきのことです。
新型コロナは飛沫といっしょに感染していきます。その飛沫を防ぐ必要があるのです。最近ではそのなかでも更に細かくなった飛沫、エアロゾルからも感染する可能性が指摘されるようになりました。
マスクの素材が細かいほど飛沫を捕まえやすくなることは分かると思います。飛沫を捕まえる方法はそれだけではありません。
マスクは素材によっては静電気が蓄えられています(静電容量)。マスクを洗うと、蓄えられていた静電気の量が減り、機能が下がってくるのです。つまり静電気が飛沫を捕まえるのです。素材の織り方によっても素材の性質によっても、ウイルスがくっついた飛沫を捉える機能に差があるのです。
バンダナや布マスクは飛沫を防げるか?
最も優秀なのはN95マスクで99.9%、サージカルマスクは99%、飛沫を減らすと言われています。一般的な使用方法であれば、サージカルマスクが良いでしょう。
布マスクなどは少し効果が落ち、8割前後の効果です。どれもだいたい同じくらいと言えそうです。
大きく効果が落ちるのは、ニットマスク(毛糸で織ったマスク)です。スキマの多いニットマスクは、かなり飛沫を抑える効果が少なそうに見えます。バンダナは飛沫を抑える効果がさらに落ち、5割程度しか飛沫を捉えてくれません。
そして逆にフリースのネックは、むしろ10%程度、飛沫を増やすらしいです。飛沫が増えることになぜ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
理由として、大きな飛沫をより小さな飛沫にばらばらにしてしまうためと言われています。
マスクは熱中症のリスクあり
この結果から一般にはサージカルマスクが値段も安く最も使い勝手が良いと言えそうです。入手が難しい場合は、少し効果は落ちますが布マスクも一つの方法だと思います。
バンダナやネックゲートルは、微妙ですね。
そして別の問題、マスクによる熱中症のリスクです。効果が高いマスクほど熱をこもらせやすいのです。
環境省は2m以上の距離があればマスクを外し、こまめに水分を取るほうが良いとすすめています。新型コロナが予防できたとしても熱中症で倒れてしまっては本末転倒です。
2歳未満のマスクは熱中症や窒息のリスクをあることが注意喚起されています。マスクを無理やり装着させてはいけません。装着させたからといって新型コロナにかからないというわけではないのです。幼児のマスク着用は慎重に行いましょう。
まとめ
マスクは感染拡大予防に必要です。しかし、あくまで防ぐのは飛沫であり、コロナウイルスそのものではないということを忘れないようにするべきです。コロナウイルスそのものはほとんどのマスクを通過します。
けれどもコロナは飛沫によって感染する場合が多いので、現時点では飛沫を防ぐというスタンスでいることが大事だと考えます。