今テレビでは連日連夜新型コロナウイルスのニュースが報道されています。現在は緊急事態宣言が解かれ全国的に営業を再開する風俗店も増えてきました。しかし、感染者数がまったくのゼロになったというわけではないのです。本日の東京の感染者がまた20人を超えたように、第二波がいつ訪れるともしれません。そこで今回はまだまだ脅威が収まらない新型コロナウイルスについて説明します。
新型コロナウイルスとは
中国の湖北省武漢市で2019年12月、病原体不明の肺炎患者が増え、のちに新型コロナウイルスによる肺炎だと判明しました。新型肺炎(COVID-19)は、中国から世界各地に感染が広がり、日本国内でも感染拡大が心配されています。
中国で見つかった新型コロナウイルスは、新しい型。ちなみにコロナウイルスを顕微鏡でみると、表面に突起がみられます。
これが王冠に似ていることから、ギリシャ語で王冠を表す「コロナ」にちなんで名づけられました。
症状
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症状は、以下のようなものが確認されています。
- 発熱
- 全身倦怠感
- 乾いた咳
- 呼吸困難(入院患者など重症例)
- <そのほか>上記以外にも、のどの痛み、鼻水、嘔吐や下痢など消火器系の症状、筋肉痛などを訴えることも。
潜伏期間
世界保健機構(WHO)によると、潜伏期間は1~12.5日(多くは5~6日)とされ、他のコロナウイルスの情報などから、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。
初期症状が軽い人や無症状とみられる患者もいることから、感染しているかどうかの見分けがつきにくいケースもありますが、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合、強い症状が表れる時期にほかの人へウイルスを感染させるリスクがもっとも高くなると言われています。
新型コロナウイルスの感染経路
感染源は明らかではありませんが、おもな感染経路は「飛沫感染」「接触感染」と考えられています。
- 飛沫感染 感染した人が咳やくしゃみをしたときにウイルスが飛び散り、周囲の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み、体内に入ることで感染する。
※主な感染場所 学校、職場、満員電車など、人が多い場所 - 接触感染 感染した人の咳やくしゃみ、またはそれらが付いた手で触れることで身の回りのものにウイルスが付着し、それを健康な人が触り、その手で目や口、鼻を触ることでウイルスが体内に入って感染する。
※主な感染場所 ドアノブ、手すり、つり革、スイッチなど
予防対策
インフルエンザや風邪などと同様に、手洗い、マスクの着用(咳エチケット)、アルコール消毒などの感染症対策が重要です。
マスクの着用
咳やくしゃみで周囲にウイルスを拡散したりする「飛沫感染」のリスクをおさえられます。咳や発熱がある人はマスクをするのがエチケットです。マスクは取扱説明書のとおりにつけ、鼻からあごまで覆ってすきまがないように着用します。
<屋外でのマスクの効果は?>
一般に屋内、電車・バスなど換気が不十分な場所では、マスクも感染予防策のひとつとなります。屋外ではそれよりも、感染の可能性が高い場所に行かない、手洗いの徹底、アルコール消毒といった感染予防策を取りましょう。
手洗いの徹底
ウイルスが付着した手で口や鼻に触れて起こる「接触感染」の予防につながります。外から帰ったら流水と石鹸で丁寧に手を洗い、清潔に保つようにします。さらなる対策として手洗い後に手指消毒用のアルコールを使うのもよいでしょう。
60%以上の高濃度アルコールで身の回りを除菌・消毒
コロナウイルスは「エンベロープ」という脂質やたんぱく質からできた膜をもっています。一般的にエンベロープのあるウイルスには、アルコール消毒が有効であると考えられているのです。
エンベロープウイルスの代表例:新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、風疹ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、エボラウイルス など
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、<アルコール消毒には60%以上の高濃度アルコールが推奨>されています。自宅やオフィスの消毒には、アルコール濃度60%以上の除菌効果のある除菌スプレーや除菌シートを使って、手でよく触るドアノブやテーブル、リモコン、電気のスイッチなどをこまめに拭いて除菌・消毒をしておくとよいでしょう。
新型コロナウイルスについては、その特徴や有効な治療方法などわかっていないことも多いです。最新情報をチェックしながら、できることからはじめることが大切です。
新型肺炎の治療方法
治療方法は現時点ではわかっていません。有効な治療薬やワクチンもありません。そのため、感染した場合は対症療法で治療します。 日本の致死率は欧米に比べてかなり低いですが、その理由もはっきりしておらず、今後の患者数の増加によって変わる可能性があります。
まとめ
ワクチンができれば新型コロナは脅威ではなくなります。しかし、新型コロナウイルスのワクチン製造は非常に難しいと言われており、最悪作ることに非常に時間がかかるだけでなく、作られることのない可能性もあります。日本でもアンジェスを始めとした医療チームがワクチン製造に躍起になっています。
しばらくは感染対策を徹底し、自粛要請が出たらその都度対応しながらの風俗店勤務が推奨されます。