新型コロナウイルスのワクチンはできるの?

新型コロナウイルスのワクチンはできるの?

2020/11/25
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一体いつまで続くのでしょうか。コロナ禍という単語が出てきて、全世界の人々が移動制限や自粛生活を始めてから、丸1年が経過しようとしています。

コロナによって生活が大きく変わった、収入が減り、将来に不安を覚えるようになった。そんな人は多いと思います。一部の富裕層はコロナ禍でお金を使わなくなったので、逆にお金が余っているという報道がありますが、一握りの話。

コロナが続いたことで、人の流れが滞り、企業が広告を出さなくなりますから、大半の人は給料などを減らされ、厳しい生活を余儀なくされています。風俗などの夜の街も影響を大きく受けています。

このまま満足に旅行もできない日々が続くのでしょうか。いいえ。もう少し我慢することで、実は何とかなりそうなのです。

それは新型コロナウイルスのワクチン開発が現実味を帯びてきたからということができます。

今回は、人々が切に願っている新型コロナウイルスのワクチン開発状況についてご説明いたします。

NHKのニュースを参考・引用しています。

ワクチンとは

ワクチンについてご説明します。バイオテクノロジー技術によって生産された医薬品の一種。これを接種することで、かなり感染症の予防に有効な作用を持つ医薬品のことです。ここに毒性がなくなった、そして、もしくは弱められた病原体をこのまま体内に注入することで抗体をしっかりと作り、対象となる感染症にとてもかかりにくくする効果を持ちます。


じつは、ワクチンは大きく生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドに分けられるのです。これの接種方法はつまり皮下注射、経口、皮内注射などさまざまあり、各ワクチンごとにきちんと定められています。

生ワクチン・不活化ワクチンどちらも共に原則として複数同時接種は厳密に禁止されています。そして複数接種する場合の接種間隔も厳しく指定されています。(これは生ワクチンであれば4週間以上、そして不活化ワクチンの場合は1週間以上です)。しかし、医師の判断で必要と認められた場合のみですが、これは同日接種も可能です。

これについて、世界的には複数同時接種を認める方向にあり、日本でも検討されています。

・生ワクチン


毒性をかなり弱めた微生物・ウイルスを使用したワクチンなのです。これは自然感染に近い形で抗体を作るため、普通の接種により液性免疫・細胞性免疫共にきちんと得ることができます。しかし、そのため不活化ワクチンよりも非常に免疫力が強く、免疫持続時間もかなり長いというメリットが。だが反面、副反応を発症させる可能性がそれなりに高いのです。主な生ワクチンの例。BCG、麻疹、おたふく風邪等。

・不活化ワクチン


微生物やウイルスの持つ体内でかなり増殖する機能を、化学処理などによってしっかりと無効化(不活化)させ、毒性をしっかりとなくしたものを使用したワクチンです。

生ワクチンと比べ副反応が少ない点がメリットであります。しかし獲得できる免疫が液性免疫のみであり免疫持続時間がそれなりに短いなどのデメリットがあります。そのため、不活化ワクチンにはきちんと複数回の接種が必要なものが多い。主な不活化ワクチンはインフルエンザワクチン、狂犬病や百日咳などです。

米ファイザー ワクチンに「95%の有効性」

ニュースです。このニュースに世界中が驚いたとともに、希望が見えました。

以下NHKニュースの引用です。

アメリカの製薬大手「ファイザー」は、11月18日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、95%の有効性があるとする、効果に関する最終的な分析結果を発表し、数日中にFDA=アメリカ食品医薬品局に対し、緊急使用の許可を申請するとしています。

アメリカの製薬大手「ファイザー」はドイツの企業「ビオンテック」と開発しているワクチンについて11月18日、臨床試験でのワクチンの効果に関する最終的な分析結果を発表しました。

重症化したケースは10例ありましたが、ワクチンの接種を受けたグループでは1例で、9例はプラセボのグループでだったということです。

ファイザーは、ワクチンの接種を受けた人に重大な安全上の懸念は報告されていないとしていますが2度目の接種後に、3.8%の人にけん怠感、2%の人に頭痛がみられたなどとしています。

そのうえでファイザーは安全性に関するデータがそろったとして、数日中にFDA=アメリカ食品医薬品局に対し、開発中の医薬品を正式な承認の手続きの前に、限定的に使えるようにする、「緊急使用」の許可を申請するとしています。

「モデルナ」のワクチン

アメリカの製薬企業「モデルナ」は、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、「94.5%の有効性がある」とする暫定的な結果を発表しました。モデルナは、効果の割合は今後、臨床試験が進むにつれて変わる可能性があるとしています。

まとめ

これまでのワクチン報道に比べると、明らかに信ぴょう性が高いと言えます。日本でも大阪のバイオ企業、アンジェスなどがワクチン開発に取り組んでいます。

一日も早い、実用化が望まれます。

この記事のライター

mita

mita

大阪在住、28歳のビガーネット編集部員。 広報担当。街中の話題の情報をキャッチするのが得意。趣味は...