新型コロナウイルスが過去最高の感染者となっています。行動制限はないものの、感染を防ごうと街中はピリピリしています。
街を見渡せば、ほとんどの方がマスクをしており、まだまだマスクを外して大手を振ってあるけるような雰囲気ではありません。
季節も夏となり、マスクを付けっぱなしにすることによる熱中症も心配です。
今回はマスクをまだまだ外せない理由をお話しします。
熱中症とは、体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や、血液の流れが滞るなどして体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称です。
熱中症は生命にかかわりますが、一人ひとりが熱中症について知識を持ち、行動することで、防ぐことができます。
自分の体調の変化に気をつけるとともに、周囲(特に高齢者、子ども、持病のある方、障害者等は注意が必要)に気を配り、呼びかけあって、みんなで熱中症にならないようにしましょう。
出典 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz6/cnt/f7432/index.html
マスクを付けていると、思いがけずに熱中症となってしまう可能性があります。熱中症とコロナ対策はどちらを優先すればいいのでしょうか。次項で詳しくご説明します。
熱中症対策優先
○マスク着用は従来同様、基本的な感染防止対策として重要です。
一人ひとりの行動が、大切な人と私たちの日常を守ることに繋がります。
○屋外では、人との距離(2m以上を目安)が確保できる場合や、
距離が確保できなくても、会話をほとんど行わない場合は、
マスクを着用する必要はありません。
○屋内では、人との距離(2m以上を目安)が確保できて、かつ
会話をほとんど行わない場合は、マスクを着用する必要はありません。出典 https://www.mhlw.go.jp/content/000943866.pdf
実は政府としては、屋外でマスクの着用をやめるようお願いをしていました。ただし、あくまで屋外に限ったことで、屋内では引き続きマスクの着用を推奨しています。
これはなぜでしょうか。
理由としては、新型コロナ対策と熱中症対策の両立が非常に困難であることが背景にあります。マスクを着用していると、どうしても熱がこもります。
これにより気分が悪くなり、熱中症を引き起こすことがあるのです。
コロナも熱中症もどちらも軽視できない重篤な症状を引き起こす可能性があります。しかしながら、現在、日本においては感染者数は過去最高ですが、一日の重症者数などは行動制限時と比べて、下がっているのです。
そのため、より重篤な症状を引き起こす可能性が高いのは熱中症のほうだと、とりあえず判断し、このような決断に至ったのだと思われます。
まだマスクが外せない理由
先述しました通り、感染者数自体は全国的に過去最多を記録しています。このような段階で全面的にマスクを外すというアナウンスは取りずらいでしょう。
では海外はどうか。イギリスなどでは既にマスクをしている方のほうが珍しくなったといいます。これには諸説ありますが、日本ほど積極的な検査をしていないため、見かけ上感染者が減ったことなどが影響していると言われています。
マスクを外すためには
まずは国内の感染者数を抑えることが一番重要です。これが多いと、いくら以前より重篤化しないとはいっても、マスクを外そうという機運は高まりません。感染者数が一桁まで抑えられると、自ずとマスクを外す人は増えていくでしょう。
まとめ
新型コロナのマスクがまだまだ外せない理由についてご説明しました。政府は行動制限をとっていないため、去年よりは夜の街も賑わってきています。
今後は熱中症に気をつけながら感染対策をとっていきましょう。