新型コロナウイルスによるパンデミックから数年。
マスクが必需品だった生活も徐々に終わりを迎え、街にはマスクを外した笑顔が戻りつつあります。
それに伴い、ベースメイクのトレンドも大きく変わりました。
マスク生活によって求められた“崩れにくさ”から、今は“素肌感”や“透明感”がキーワードに。
ここでは、マスク時代を経て進化したベースメイクの考え方と、実際のメイク方法について解説します。
変化するベースメイクの価値観
かつてのベースメイクは「しっかりカバー」「毛穴レス」「陶器肌」といった言葉が主流でした。
しかしマスク生活によって、厚塗りメイクは不快感や肌荒れの原因となり、求められたのは「軽さ」と「密着力」でした。
そして今、マスクを外す機会が増えたことで、メイクは再び「見られること」を意識するようになりました。
ただし、それは以前の“盛りメイク”ではなく、「素肌を活かす」「肌本来の美しさを引き立てる」といった方向にシフトしています。
今の時代に合ったベースメイク方法
では、アフターマスク時代のトレンドに合ったベースメイクは、どのように行えばよいのでしょうか?
以下に、基本のステップとアイテム選びのコツをご紹介します。
スキンケアで“素肌の土台”を整える
ベースメイクの仕上がりを左右するのは、実はメイク前のスキンケアです。
保湿が不十分だと、ファンデーションがムラになったり崩れやすくなったりします。
ポイント:
朝の洗顔はぬるま湯+優しい洗顔料で皮脂を取りすぎないように
化粧水+乳液または美容液でしっかり保湿
メイク前は油分控えめのジェルやミルクタイプの保湿剤がおすすめ
UVケアは必須!日焼け止めはベースの一部と考える
外出時はもちろん、室内でも紫外線は肌に影響を与えます。
トーンアップ効果のあるUV下地を使えば、肌色補正と紫外線対策が同時に叶います。
おすすめアイテム:
トーンアップ下地(ピンク→血色感、ラベンダー→透明感、グリーン→赤み補正)
SPF30〜50/PA+++以上のものを選ぶ
ファンデーションは“軽さ”と“ツヤ感”が鍵
マスク時代に人気だったセミマット系やパウダータイプから、今は“素肌に近い”仕上がりのリキッドやクッションタイプが主流になっています。
カバー力よりも「薄づきで肌が呼吸できるような質感」が求められています。
ファンデの選び方:
肌悩みが少ない人:スキンティントや美容液ファンデでツヤ肌を演出
毛穴・色ムラが気になる人:部分使いできるコンシーラーを併用
塗り方のコツ:
ファンデは顔全体に広げすぎず、頬中心に塗布
目元・口元などはスポンジで薄くなじませて自然なグラデーションに
コンシーラーは“点”で使うのが鉄則
厚塗りを避けるため、気になる部分にだけピンポイントで使用します。
特にシミ・クマ・ニキビ跡など、隠したい部分だけに使いましょう。
使い方:
リキッドタイプを細筆でのせて、指先やスポンジでトントンとぼかす
明るめの色はクマ、肌色に近い色はシミ・赤みに適しています
仕上げは“崩れ防止”と“自然なツヤ”を両立
フェイスパウダーはマットに仕上げすぎず、必要な箇所だけに使用します。
テカリやすいTゾーンにのみ軽く重ねることで、自然なツヤ感を残すことができます。
おすすめは:
微粒子のルースパウダー(ブラシでふわっと)
メッシュタイプのクッションパウダーで持ち運びも便利
まとめ
マスク時代を経て、多くの人が「肌に負担をかけないこと」「無理に隠さず活かすこと」の大切さに気づきました。
アフターマスク時代のベースメイクは、まさに“引き算の美学”。
完璧に隠すのではなく、あえて「素肌を活かして魅せる」ことが、美しさの基準になりつつあります。
肌の声に耳を傾けながら、その日のコンディションに合ったベースメイクを選ぶことが、今のスタンダード。
必要なアイテムを選び、やさしく肌に重ねていくことで、自分らしい美しさに気づけるはずです。