爪のおしゃれが流行る一方、せっかくきれいにした爪が割れることでお悩みの方も少なくないでしょうか。爪が割れる原因は、乾燥や栄養不足、加齢、ストレスなど様々です。さらには、なんらかの病気が隠れているかもしれません。今回は、爪が割れる原因と、その予防や対処法について紹介していきます。
爪が割れやすい原因と予防法
体が健康な人の爪は簡単に裂けたり割れたりせずに、薄いピンク色のツヤツヤでしなやかな爪です。
ところが、偏った食事をしたり、過度のダイエットにより栄養のバランスが崩れ不健康な状態が続いて、何らかの原因で爪に十分な栄養が届かなくなると、内的要因により少しの衝撃や引っ掛かりで簡単に割れてしまいます。
若いころは丈夫で綺麗な爪だったのに、年齢を重ねるごとに、ツヤが無くなり、二枚爪になってしまい、爪を伸ばせなくなってしまったという方も多いようでしょう。
これらの症状は40代~50代ごろに差し掛かると感じやすいもので、加齢による原因が大きいです。しかし、まだ20代30代にも関わらず、簡単に爪が割れてしまう人が最近は増えてきています。
大きく分けて原因は、「栄養不足」「冷え性などからの血行不良」「乾燥」の3つが考えられます。
1 栄養不足
爪は、皮膚が角質化したもので、ケラチンというタンパク質が主要成分です。体の栄養状態や、血流・代謝の状態がよくないと、肌トラブルが起こるように、爪にも影響がでます。爪は身体の末端にあるので、偏り食生活をしていると栄養が行き届きにくく、その影響が顕著に現れてしまいます。
爪が割れやすいときに栄養不足?
たとえば、乾燥して爪が割れやすいのは、「ビタミンA」不足です。そんな時摂取するとよいのは、ビタミンAが豊富なニンジン、にら、ほうれん草などの緑黄色野菜です。また、牛乳、乳製品、小魚類などのカルシウムが豊富な食べ物と一緒に摂取すると、弱った爪を丈夫にしていきます。
爪がもろく、うねりが出る
「ビタミンB1・B2・B6・B12」「葉酸」「ナイアシン」「パントテン酸」などが不足です。このすべての栄養素が含まれるのはレバーです。レバーを意識的に食べるようにすると、爪のもろさを改善するのに効果的です。さらに、納豆などの大豆製品、卵、乳製品などもお勧めです。
爪が反り返る
スプーンのように爪が反り返っている場合、鉄分が不足表しています。レバーや赤身の肉、卵、貝類、大豆製品、海藻類などを積極的に食べましょう。
爪に白い点がでる
爪の表面にポツポツした白い点ができる場合、亜鉛が不足です。牡蠣やうなぎ、牛もも肉、チーズ、豚や鶏レバー、大豆、豆腐、そば、ゴマ、緑茶、ナッツなどを摂るようにしてください。
2 冷え性などからの血行不良
女性は冷え性で悩んでいる人の割合が高いため、爪が割れてしまったり二枚爪になるのも女性が多いです。
冷え性の原因はホルモンバランスの乱れや、自律神経の乱れなどがあるとされていますが、最も多い原因は筋肉量の低下です。
マッサージやお風呂に入ることは一時的には血流が改善されますが、長期的に改善できません。筋肉は血液を体中にめぐらせる為のポンプの役割がある為、しっかりと運動を行い、適度な筋肉をつけましょう。
3 洗剤、除光液などによる刺激と乾燥
毎日食器を洗うこともその一つ、洗剤が爪への刺激となり、爪の表面に細かな割れが生じてしまいます。悪化すると、爪が割れてしまうこともあります。
また、マニキュアの除光液も爪への刺激となり、爪の表面の水分が奪われ乾燥し、割れやすくなってしまいます。
爪はもちろん、爪周りの皮膚も保湿をして、乾燥を防ぐことができます。保湿クリームを塗るときは、手だけでなく、爪と爪周りにもしっかり塗りましょう。
特にマニキュアを除光液で落としたあとは一番乾燥しています。クリームで保湿するだけでなく、たまにはマニキュアをしないときをつくり、爪を休ませましょう。
これらの予防を行っても、なかなか爪割れが改善しない場合もあります。放置していると重篤な疾患になる場合もありますので、早めに皮膚科の診察を受けてください。
爪の黒ずみ
爪が異常に乾燥して、黒ずむ場合、「ビタミンB12」不足が原因と考えられます。しじみや牡蠣などの貝類、豚や鶏レバー、サンマやいわしなどの青魚、たらこなどを摂るようにしましょう。
ささくれ
ささくれは、爪自体というより爪周辺の皮膚トラブルになることです。一番に皮膚の主成分である、「タンパク質」不足が原因です。まずは、肉類や魚類、卵・大豆製品・乳製品などの良質のタンパク質を摂取しましょう。