同じ年齢なのに、何故か若く見えますか?老化の原因の1つである糖化と言います。顔色がくすんでいる、肌にハリがない、シワができた等の原因は「糖化」の可能性があります。肌のアンチエイジングでも、何万円もする美容液を買ったりスキンケアにはお金と時間をかけても、食生活や栄養面はボロボロだったとしたら、絶対に老化防止にはなりません。
ご飯やパン、お菓子等の甘いものを食べると血糖値が上がります。この血糖値とは血液中にあるブドウ糖の数値を表したものです。血糖血がずっと高い状態にあったり、この糖がタンパク質とくっつきタンパク質が糖化し、AGEs(終末糖化産物)という物質に変化していきます。AGEs(最終糖化生産物)は言わば体の中の毒です。コラーゲンなどを正常に働かないようにさせたり、血管を詰まらせる原因になったりするものです。
美肌や健康の元を阻害する糖化現象はアンチエイジングの敵と言われています。一度糖化してしまった最終糖化生産物は、消化することもあるようですが、時間が立つと戻ることができず、体にどんどん蓄積され続けます。つまり一度AGEsが作られてしまうと、AGEsは非常に安定した状態であるため、不可逆反応であって、元に戻すことはとても困難です。
私たちの皮膚の中にあるコラーゲンが糖化し、AGEs化してしまうと、分解し代謝されにくくなり、お肌や骨、血管、臓器、脳…と私たちの全身のあらゆる部位に蓄積されてしまうのです。
糖化しにくい体を食生活で作りましょう!
糖化を防ぐ「抗糖化食品」とは?
抗糖化食品とは糖化に抵抗する力を持つ食品です。抵抗の方法は様々で、糖の代謝を上げる食べ物や、AGEsを体外に排出する働きを持つ食べ物、そして糖とたんぱく質が結合してAGEsが作られるのを阻止する食べ物、AGEsがコラーゲンを壊すのを防ぐ食べ物等があります。
それぞれはどのような食べ物がどんな作用をするのか確認し、毎日のアンチエイジング生活に取り入れてみましょう。
糖の代謝を促進する食品
摂取してしまった糖を、出来るだけ早く燃焼してしまったら、体内に余りすぎてAGEsになる可能性が減少します。糖化を防ぐに大きな役割です。
摂取してしまった糖を消費するにはやはり運動が大切ですが、糖の代謝を補助する食材もありますので助かります。糖の代謝を促進するために摂るべき栄養素の代表はビタミンB1です。豚肉にビタミンB1が多く含まれています。豚ヒレ肉や豚もも肉、次いで豚ロース肉は含有量が多いです。その他、うなぎの蒲焼き、鯛、グリーンピース、枝豆などもビタミンB1が多く含まれている食品です。しかし、これらを焼いたり揚げたりするとAGEsが増加してしまいますので、茹でる・蒸すなどの調理法が効果的です。
また、αリポ酸やコエンザイムQ10も抗糖化に役立つ栄養素です。これらは糖がたんぱく質と結びつく前にエネルギーに変えてくれるだけではなく、アンチエイジングに欠かせない抗酸化作用も持っている、とてもいい栄養素です。この2つは野菜や肉などにも含まれます、しかし含有量が非常に少なく、食事から必要量を摂取するのが難しいので、サプリで補うのがお勧めです。
糖の吸収を抑える食品
糖は口に入ってからすぐに血液に吸収されるわけではありません。吸収されるまでに分解され、単糖となってから腸で吸収されます。腸で吸収されるのを抑える働きがある食材も多いので、糖を食べる際は、その前にもしくは一緒に食ると糖の吸収を抑えます。
第1位は緑茶です。緑茶に含まれるカテキンはブドウ糖の吸収をゆるやかにする作用があるので、ご飯やスイーツと一緒に飲むと良いです。第2位は玄米です。玄米は血糖値の上昇を抑えて、ミネラルやビタミンも含んでいます。糖質の多いカレーやおいなりさんのご飯を玄米に変えるだけでずいぶん糖の吸収が抑えます。第3位は豆乳、青魚、そしてきのこ類などがお勧めです。食事にこの5品を加えて是非試してみてください。
また、抗糖化という面では食品に含まれる糖だけでなくAGEsの吸収を抑えるという点にも着目してもらいたいです。加工肉や高熱で調理された肉やイモなどにAGEsが多く含まれています、その吸収を抑えるための強い味方は食物繊維です。ワカメや昆布、焼き海苔、豆類などに食物繊維は多く含まれているので、AGEs多めのメニューのときには納豆やわかめのお味噌汁などと一緒に食べるとお勧めです。
糖化そのものを阻止する食品
体内で糖化してしまう前に、糖化を防いでくれる食べ物を食べましょう。食べたもの全てが糖化の原因になるわけではありません、糖化する前に防ぐ作用がある食べ物もあります。糖質を摂取するときは、積極的に食べましょう。
糖化を阻止してくれる食べ物の第1位は生姜です。糖化阻止率はなんと93%です。また、生姜には抗糖化作用だけでなく抗酸化作用もあるので、アンチエイジングにはダブルでうれしい効果的です。生姜は煮物や炒め物にも使いやすいし、また寒いときには生姜湯スープもいいですね。是非積極的に摂りましょう。
第2位以降は、シナモン、クミン、黒胡椒、バジル、リンゴ、レモン、ニンニク、オレンジと続きます。上位を占めているのがほとんどスパイスなので、これはお料理にも使いやすいです。毎日の食事にほんの少し気を使うだけで糖化を阻止できます。
意外と私たちが普段口にしているものが多いのではないでしょうか?これらの食材を、毎日摂取することができるように心をかげましょうね。抗糖化食材を食べる一方、気を付けたいのが果物の食べ方です。おやつなど、お腹が空くときに食べたい時は、糖分が控えめでクエン酸を含んだグレープフルーツがおすすめです。