ストレス軽減にも効く! スパイスの女王「カルダモン」の効能

ストレス軽減にも効く! スパイスの女王「カルダモン」の効能

2018/12/12
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ピリッとした辛みとほろ苦さ、清涼感のある芳香を持つカルダモンはご存知でしょうか。インドカレーに欠かせないスパイスとして「スパイスの女王」と呼ばれます。食用だけではなく、アロマなどにも使われているのです。歴史も古く幅広く使われているカルダモンの効果、効能をご紹介していきます。

カルダモンについて

スパイスとして使うのは乾燥させたカルダモンの種子です。味は苦く香りはスパイシー。ガラムマサラやカレー粉のほか、魚、お菓子、ハーブティー、コーヒー、肉の臭みを取り除く用途にまで使われています。

カルダモンは南インドやスリランカ原産のショウガ科の植物。紀元前1000年以上前からスパイスや生薬として使用されていたといいます。

カルダモンの効能-消化の促進

効能は食欲増進や腸内のガスの排出です。健胃作用や消化促進作用があるので、消化管の不調を改善します。 カルダモンに含まれているシオネールという香り成分が食欲を増進します。整腸作用で腸内のガスも排出してくれますので、便秘解消の効能も期待できます。

唾液や胃液の分泌を促す、消化をサポートする働きもあるので食欲不振、食べ過ぎのどちらにも有効です。吐き気も軽減してくれます。

カルダモンは「ショウズク」という生薬にもなっており、胃腸薬の原料に用いられています。

カルダモンの効能-脳機能を高める効果

カルダモンは脳機能を高める効果もあります。具体的には集中力のアップや精神的緊張の緩和です。カルダモンを摂ると、脳(前頭葉)の酸素消費量が上がることが分かっています。仕事で集中力が下がっているなと感じたら、カルダモンティーを飲んだり、カルダモンの香りを嗅いだりするのが良いでしょう。

ストレスの軽減にも効果があります。カルダモンに含まれるシオネールやテルピネオールという精油成分の効能によるものです。

カルダモンはインド・スリランカ発祥の伝統医療・アーユルヴェーダにも用いられており、アロマオイルを利用したオイルマッサージには、精神的緊張を緩和する効果があります。

また、抗炎作用、喘息や咳、痰など呼吸器系の症状緩和、皮膚や粘膜の炎症を抑える効果、利尿作用などの効能や効果もあります。

カルダモンの効能-消臭・殺菌作用

カルダモンは消臭・殺菌作用にも優れています。口臭の原因となる細菌の繁殖を防いだり、臭いの強い料理を食べた後の口臭を抑える効能があります。カルダモンティーやカルダモンで香りづけをしたコーヒーを、食後に飲むと臭いを抑えられます。カルダモン自体が強い香りがするので、気になる食後のニンニクの臭いも抑える効果があります。

口臭を抑え、消化吸収を促すので、インドでは今でも食後にカルダモンを摂る習慣があります。

カルダモンの副作用について

胆石、胆嚢疾患、胆管疾患を持つ患者さんはカルダモンの摂取などを控えて下さいこれらの症状をかえって悪化させてしまうことがあります。

子供には消化を阻害する可能性があるため、過剰摂取に注意しましょう。

敏感肌の方はまれにアレルギー症状がみられるので、アロマオイルなど肌に使用する場合は少量を試してから利用するべきでしょう。

まとめ

サフラン、バニラなどに次いで高価なスパイスでもあるカルダモン。北欧の人たちにも好まれておりお酒を飲んだ後に、カルダモンを口に含みます。焼き菓子やペストリー、パンなどの香りづけによく使われます。料理に上手に活用する事で個性も手軽に演出できますよ。

この記事のライター

アイ

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