海外に輸出される京野菜

海外に輸出される京野菜

2018/05/30
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躍進する日本の食材

日本食ブームのおり、海外での日本の農産物の人気が高まっています。2012年から2020年度を比べますと、約5500億円の増加※農水省データー。海外からも日本の食材に対する関心が高く年々増えています。海外での日本食を扱った出店も増加し、2006年から比べますと2017年は、約5倍と増加しています。
この先も日本食、あるいは日本で生産された食材が海外で使用される機会は間違いはないと思われます。特に、日本の野菜は安心で安全というイメージの他健康に良い。清潔であるなどの印象があるのではないでしょうか。健康に関心が強くなってきた海外などでは、日本の食材は効果があると考えられていると思います。

京野菜

京野菜の輸出も増加

輸出どころとしては、最近は東南アジアや中東、台湾など幅広く広げています。平成26年から特に力を入れており、30倍以上に増加しています。主な輸出されている野菜は、京野菜賀茂なす、京みず菜、夏ずきん、万願寺とうがらし、九条ねぎ、丹波しめじなど、京都以外だとあまり知られてない野菜まで輸出しています。これは現地のスーパーやデパートで販売され、大幅な輸出増加に繋がっています。

フランス・ベルサイユ宮殿の一角「王の菜園」でも栽培

ベルサイユ宮殿では九条ネギを栽培している事は有名ですね。あの香りと風味の虜となり、ベルサイユ女王は栽培を始めたとされています。現在は葱だけではなく、ミズナや、ミブナ、ダイコンなども栽培されているようです。他にもチャレンジしたみたいですが、環境が合わないなどで残念ながら失敗してしまったのもあるようです。漠然と王の王の菜園と思ってしまうのですが、かなり格式高い畑であります。ルイ14世の食卓に献上される野菜と果樹を栽培するため作られました。菜園は全体で9ヘクタールあり、ルイ13世から命を受けたラ=カンティニーという庭師がこの畑を作ります。17世紀からあるフランスの畑に、しかも王の畑に日本の野菜が栽培されているとは日本人としてちょっと誇らしいですね。日本でいえば皇居内の畑と同じな訳です。フランスの王様と日本が野菜で関わり合いがあるのは日本人として嬉しいですね。王様のために作られた畑なので格式高い畑で、それが日本の野菜が栽培されているわけですから、実力はお墨付きと言っていいとは思います。

王の菜園

京野菜に特化した料理

最近ではただフランス料理、イタリア料理ではなく京野菜フレンチという形でフランス料理でありながら、日本の野菜や京野菜を使用した新たなカテゴリーと言っても過言ではないのではないでしょうか。最近では水菜を中華料理にも使用され、幅広い料理に京野菜が使用されています。レシピの数が膨らみ、いこれは日本のコックさんも海外のコックさんも新たなレシピが生まれる、きっかけとなっているのではないでしょうか。使用方法が多様化し、日本人には思いつかない使用方法が外国のコックさんから学ぶ事も、日本人はあるかもしれませんね。最近ではフレンチでおせちなんてのもあるようです。京野菜が何か日本でも新たな食文化が生まれる日も近いかもしれません。

京野菜

まとめ

日本は食文化が多彩であり、特に京都の野菜を今回ピックアップしてみました。京野菜は栄養価も高く、例えばビタミンCは九条ねぎが2〜4倍と栄養価も豊富に 摂取できます。ビタミンCは冬場など、風邪の予防にもなる重要な栄養素です。京野菜全般に言える事ですが、ビタミンが多い事が特徴でもあります。京野菜を一つ加える事で、日々の食生活を見直したり風邪などの病気を予防する効果としても期待してもいいと思います。何より、新鮮でみずみずしい京野菜は海外で評価されるのは勿論の事、日本人が再評価し見直してもいいかもしれません。

この記事のライター

yoko

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