インフルエンザ大流行!正しい知識や予防法を身につけましょう!

インフルエンザ大流行!正しい知識や予防法を身につけましょう!

2018/01/31
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インフルエンザとは?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器の感染症です。
風邪に比べて症状が重く、乳幼児や高齢者は重症化することもあります。

どんな症状?

風邪と間違われやすいですが、インフルエンザにかかると38℃以上の急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が強くあらわれ、あわせて鼻水、咳、のどの痛みなどの症状も見られます。

高齢の方、疾患を持つ方、妊娠中の方、乳幼児がインフルエンザにかかると、気管支炎、肺炎などを併発し重症化し、最悪の場合は、死に至る場合もあります。

特に新型インフルエンザの場合はその危険性が益々増します。

風邪の場合ゆっくり症状が出てくるのに対して、インフルエンザは急激に症状が出てきます。症状が出る部位は局所的ではなく、全身に倦怠感が現れるのも特徴です。
潜伏期間は14日(平均2日)で多くの場合1週間ぐらいで治りますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には、肺炎を併発したり、疾患の悪化を招く場合があります。

「インフルエンザ」と「風邪」の違い

 

インフルエンザ

風邪

症状

高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、せき、のどの痛み、鼻水など

のどの痛み、鼻水、鼻ずまり、くしゃみ、せき、発熱(高齢者では高熱でないこともある)

発症

急激

比較的ゆっくり

症状の部位

強い倦怠感など全身症状

鼻、のどなど局所的

「インフルエンザ」と「新型インフルエンザ」の違い

「インフルエンザ」とは、インフルエンザウイルスが体内で増えて、熱や喉の痛みなどの症状を引き起こす感染症のことです。
ほとんどの方は、一度かかるとその原因となったウイルスに対して抵抗する力が高まります。その為、従来から流行している季節性インフルエンザに対しては、多くの人が免疫を持っています。

しかし「新型インフルエンザ」は、その前年までは一度も流行したことがない新しいもので、新しいウイルスが原因、もしくは従来のウイルスの遺伝子が突然変異することによって発生します。
季節性インフルエンザと大きく構造が異なる為に、多くの人が免疫を持っていない為に、容易に感染が拡大して、多くの人の健康に大きな影響を与えます。

かかってしまった時の対処法

インフルエンザと疑われる時は、安易に風邪と判断せずにすぐに医療機関を受診し、治療を受けましょう。発症後48時間以内に抗ウイルス薬の服用・吸引をすれば、症状が軽減され、早く治ることが期待できます。(対象者は1歳以上)

早めに治療することは自分の身体を守るだけではなく、他の人にインフルエンザを移さないという意味でも重要です。

一般的には以下のような対処法

• 安静にして休養を取る。特に睡眠が重要

• 部屋の温度や湿度を適切に保つ。(気温18~20℃、湿度50~60%程度)

• 水分を十分に補給する。(お茶、ジュース、スープ類など)

感染を拡大させないため対策

感染経路をキチンと把握しましょう

インフルエンザは、インフルエンザに感染している人の咳やくしゃみ、会話の時に空気中に拡散されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します。
感染の多くは、飛沫感染によると考えられ、ドアノブなどの環境表面についたウイルスへの接触により、鼻や口などの粘膜や傷口などを通しても感染します。

予防接種について

ワクチンを接種したからといって100%かからないという保証はありませんが、発症や重症化を防ぐためにも流行前にワクチン接種することは大切です。しかし、接種してからワクチンの効果が出るまで2週間ぐらいかかります。
また通常の流行期は1~2月ですので、接種時期は12月上旬までが望ましいとされています。毎年流行シーズン前に接種して、効果はおよそ5ヶ月ほどのため、流行期をカバーできます。

日常生活における予防法

人ごみを避け、外出時にはマスクを着用

帰宅時には「手洗い」「うがい」をする

栄養と休養を十分にとる

室内では加湿と換気をよくする

また、感染を広げないためにも、感染の可能性がある方は、咳やくしゃみを押さえた手、鼻をかんだ手はすぐに洗うようにし、周囲へ配慮しましょう。

咳エチケット

咳やくしゃみをしているときはマスクを着用

咳やくしゃみをするとき、マスクを着用していない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れる

鼻水・痰などを含んだティッシュを、すぐに蓋つきのごみ箱に捨てる

インフルエンザの治療

 インフルエンザウイルスは市販の薬で治りません、病院の抗インフルエンザウイルス薬で治療します。
インフルエンザは肺炎などを併発し重症化することがあるので、早めに治療することが大事です。特に、ハイリスク群に当てはまる方は、ただちに医療機関を受診がおすすです。無理して学校や職場などには行かず、症状が治まるまで安静しましょう。
新型インフルエンザでは、熱が下がった3日後でも40%以上の人にインフルエンザウイルスが残っています。インフルエンザの流行を拡大させないためにも、治療開始から最低5日間は、自宅療養がオススメです。

抗インフルエンザウイルス薬とは

体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑えるお薬で、病気の期間を短縮したり症状を軽減したりすることができます。
現在、日本で使われている抗インフルエンザウイルス薬には、「点滴」や「飲み薬」、「吸入薬」があります。

家族がインフルエンザにかかった場合

インフルエンザの流行を拡大させないためにも、家庭内で感染を防ぐことは、最も重要なことです。同居している家族がインフルエンザにかかった場合は、注意して看護してください。

看護のポイント

患者さんを、できるだけ家族とは別の個室で静養させる

看護した後は、手洗い、うがいを徹底する

患者さんだけでなく、看護する方もマスクを着用する

インフルエンザと診断されたら、登校はいつ頃から可能ですか?

インフルエンザは、第2種学校感染症に指定されており、出席停止の期間は発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまでとなります。
しかし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めた時は、この限りではありません。

インフルエンザと診断されたら、出社はいつ頃から可能ですか?

出社する目安については、特に決まっていません。
しかし、インフルエンザにかかった後は体力が落ちていることもあるので、周囲への影響を考えると無理せず十分に回復してから出社しましょう。
新型インフルエンザは、熱が下がった3日後でも40%以上の人にインフルエンザウイルスが残っていることが報告がありました。その為、咳などの症状が続いている場合は、マスクをしたりティッシュで口元を覆うなど、周囲への配慮を心掛けましょう。

この記事のライター

mita

mita

大阪在住、28歳のビガーネット編集部員。 広報担当。街中の話題の情報をキャッチするのが得意。趣味は...