急に寒くなると、今まで肩こりがなかったひとでも肩がこるって感じる人がいますか?冬は寒さの影響で、筋肉が凝り固まりやすく、体の活動も制限されるので、血流が悪くなります。
1寒さに対する自己防衛反応
急に寒くなると、自己防衛反応といって自分の身を守るために体を丸めます。これは、環境の変化に身体が危険を察知して寒さから身を守っている自然反応です。
冷たい風が肌に当たると体を丸めてできるだけ冷えないように体の表面面積を小さくして心臓を守っています。
この時に筋肉が緊張して血行不良により肩こりの原因になります。寒さで筋肉が硬直し、間に挟まれた皮神経は圧迫され、もともと皮神経などの末梢神経(知覚神経)は、痛みなどの刺激を伝えているので、それ自体がダメージを受けるとそこから痛みなどの刺激が起こり、肩こりを起こしやすくなります。
改善法
天気予報などで寒くなると分かった時点で防寒対策を揃えておきましょう。常に貼るカイロを持参しておくことです。手足を温めるよりお腹を温めたほうが全身が温まります。
2血行障害による肩こり
寒くなると筋肉が収縮し、その中を走っている血管も収縮し、血液がスムーズに流れているときはいいのですが、その流れが滞ってくると疲労物質が蓄積して肩こりを誘発します。
肩こりだけでなく、高血圧の方は脳の血管がつまってしまい、脳梗塞や脳卒中などの脳血管障害なども引き起こします。
改善法
摩擦などをすることによって血管に刺激が入り血管を拡張させ血流を良くしてくれます。
3ストレスによる肩こり
人間は環境が急に暑くなったり、寒かったりするとストレスを感じて痛みを誘発する「コルチゾール」というストレスホルモンが出できます。
急に寒くなって肩がこる人は感受性が高く寒さに敏感な方です。
寒くなってなくても、天気予報で明日が雪の予報が出るだけで肩こりになる人もいます。
これは「寒い=肩こり」というデータが脳に記憶されてしまって、体が自然に反応するからです。
改善法
寒い環境を変えるということです。できるだけ寒い場所には行かずに、暖かい場所を探して移動することです。これで寒さからくる肩こりを防ぐことができます。
4気温差による肩こり
冬になると常に暖房をしているので部屋の中が温かく、外と家の中では気温差が違うと思います。
布団から出る時や朝家を出る時、仕事が終わって外へ出る時に気温差によって
脳が危険信号を送り「寒さから身を守れ」という合図で全身が硬直し、身を縮めることは心臓を守ろうとしています。
特に首から肩にかけてはマフラーなどをしないかぎり寒さを強く感じてしまうので、肩こりが発生しやすいです。
改善法
起きる前に暖房などを予約しておいて体をしっかり温めてから外にでましょう。ちょっと準備するだけで気温差を感じにくくなります。
5運動不足による肩こり
夏場は運動をしていても、冬になると運動をやめてしまう人が多くいます。
筋肉を使わなくなると、徐々に固くなって運動をしている時よりも伸び縮みが少なくなります。
冬でも運動をしている人は、直ぐに体が温まるのですが運動をしていないと体が温まるのに時間がかかります。
改善法
寒さが苦手な方は外に出て運動することが嫌だと思います。そんな時は家の中でも軽い運動がおすすめです。
大きい筋肉に刺激を与えると小さい筋肉を鍛えるより血流量が上がるので胸の筋肉、太ももの筋肉、お尻の筋肉を意識して動かすと体がポカポカします。
食事による肩こり改善法
肩こりに食事が関係している!冬こそ、しっかり食事をとらないと体のエネルギー源なのでエンジンがかかりにくくなります。
朝ご飯を抜いている人や食べない人は寒くなると肩こりになりやすいです。しっかり朝ごはんをとらないと体が温まりにくくなります。特に必要とされるのは炭水化物と脂肪です。
寒い時は炭水化物は直ぐにエネルギー源として消費されるので熱を発しやすいですが、長時間持たなく、直ぐに消えてしまう状態です。
しかし、脂肪は直ぐに消費されませんが、ちょっと時間が経つと消費され、体がポカポカしてきます。冬に脂肪をとることは寒さから身を守り体を温め肩こりになりにくくなります。
改善法
朝からお肉を食べるのはきついかもしれませんが、食べてみると体が少しずつ温まってくるのが実感できます。
食べられない方は夜ご飯を少し減らしてみましょう。胃がもたれていると胃酸が出にくく、消化されにくいのです。