新型コロナの感染者は再び増える？

本日、東京都の感染者が2カ月半ぶりに70人を超えました。東京から移動して関西に来る人も多いので、今後、大阪などでも感染者が急増することが予想されます。

しかし、感染者は地域によっては一桁だったり0になった地域もありました。そして国民の7割はワクチン接種を終えています。

このような状況で再び感染者が急増することはあるのでしょうか。様々な観点から現在の新型コロナウイルス感染拡大の可能性の有無について、考察していければと思います。

世界１日当たりコロナ感染者、過去最多

新型コロナウイルスの世界での１日当たり感染者数が27日に過去最多を更新した。ウイルスの出現から２年、ワクチン接種開始から１年になるが、感染収束は見えない。
　　世界の感染者数は１日当たり144万件を上回り、これまでの記録を更新した。オミクロン変異株の拡大に伴い、一時的な変動や祝日に伴う不規則性を除いた７日間移動平均も過去最多水準となった。
　　ワクチンや過去の罹患（りかん）で獲得した免疫をすり抜けるため、これまでで最も感染しやすいと考えられるオミクロン株が、世界的に感染の中心になりつつある。７日間移動平均は27日に約84万1000件と、オミクロン株がアフリカ南部で最初に確認された１カ月前から49％増加した。

出典　https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-28/R4T95MDWX2PS01

　研究によると、オミクロン株は従来の株に比べ70倍のスピードで感染するが、ワクチンやブースター（追加免疫）接種を受けた人の重症化リスクは低い。それでも感染急拡大で世界的に医療逼迫（ひっぱく）の恐れがあり、各国政府はクリスマス休暇明けの感染および入院の急増を警告している。

出典　https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-28/R4T95MDWX2PS01

日本の状況を考えると、世界の感染者数が過去最多となっているとはにわかには信じられないかと思います。それほど新型株、オミクロンの感染力が強いことの証左です。

オミクロンについて今分かっていること

新型コロナウイルスのうち、遺伝情報の一部が変化してそれまでとは性質が異なるものになった「変異ウイルス」の一つだ。
　変異ウイルスは世界中で日々、いくつも生まれているが、その中で生存に有利な性質をもつウイルスが人々の間で広がり、脅威となることがある。そうしたウイルスを世界中で監視している。
　11月24日に、南アフリカから世界保健機関（WHO）へ、新しい変異ウイルスの発生が報告された。ただそれ以前に、となりのボツワナといった国でも見つかっていたらしい。
　WHOは11月26日、変異ウイルスの中でも警戒（けいかい）レベルが最も高い「懸念（けねん）される変異株」（VOC）に指定し、「オミクロン株」と命名した。オミクロンはギリシャ語のアルファベットだ。WHOがVOCに指定した変異株は、日本でも今夏に感染が広がったデルタ株をはじめ、これで五つ目になる。これまで世界で広がっていた「デルタ株」や「アルファ株」などの変異ウイルスと共通する変異をいくつも併せもち、しかも変異の数がこれまでより多い。

出典　https://www.asahi.com/articles/ASPDG5K1ZPDGULBJ00J.html

変異の数がこれまでより多いオミクロン株。これが感染力の強さと関係しているらしいのです。

既存ワクチンで大丈夫？

世界保健機関（WHO）の緊急対応責任者マイク・ライアン博士は7日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」について、既存の新型ウイルスワクチンで重症化を防げるはずだと述べた。
オミクロン株をめぐっては、米ファイザー製ワクチンを用いた南アフリカでの研究で、接種による防御効果を部分的に回避できることが示された。研究者たちによると、ワクチン接種による抗体がオミクロン株を中和する能力が、従来株と比べて「非常に大きく低下した」という。
しかしWHOのライアン氏は、オミクロン株がワクチンの効果の回避という点で、ほかの変異株よりも優れていることを示すものはないとした。
「我々には、重症化や入院を防ぐという点において、これまでに出現した全ての変異株に対して非常に効果を発揮するワクチンがある。（オミクロン株に対して）そのような効果がないと予想する理由は1つもない」と、ライアン氏はAFP通信に述べた。
そして、初期段階のデータでは、オミクロン株に感染した人が、デルタ株などのほかの変異株に感染した人よりも症状が悪化していないことが示唆されているとした。「むしろ重症度は低い傾向にある」。

出典　https://www.bbc.com/japanese/59574198

既存ワクチンで防ぐことは可能との見方があります。まだ研究途中でしょうが、これは心強い報告です。